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【How to ICT】DTPで印刷物をつくろう|基礎レイアウトを知る

印刷物のデザインで重要なのは、単に作成することではなく、効果的なレイアウトで情報を的確に伝えることです。本記事では、ポスター、サムネイル、インフォグラフィック、メニュー表など、さまざまな印刷物で顧客の目を引き、メッセージを伝えるための基本的なレイアウトのポイントを紹介します。DTP(Desktop Publishing:パソコンを使って印刷物の原稿作成から編集、デザイン、レイアウトまでを行う技術)初心者でもすぐに実践できる内容です。




DTPで印刷物をつくろう
DTPで印刷物をつくろう

フォントゴシック体
フォントゴシック体

名刺をデザインする

この記事では、基礎的なデザインとDTP操作のポイントに焦点を当て、自分で名刺を作成できる方法を解説します。さらに、作成した名刺を「名刺アプリEight」で管理する手順についてもご紹介します。


#前提
#(Canva)自分でデザインした名刺を
#ネット印刷ラクスルで印刷する
#名刺交換後、情報管理する


1.印刷業者の入稿データ仕様

ネット印刷ラクスルのようにオンライン印刷業者にデザインデータを入稿する場合、予め入稿データ仕様(トリムの有無、余白サイズ、注意点、ファイル形式)が定められており、その仕様に沿ってデザインデータを作成する必要があります。オンライン印刷業者で印刷依頼する場合は、初めに入稿データ仕様を十分確認してください。また、オンライン印刷業者が用意するテンプレートであれば、わざわざDTPアプリケーションを使用せずに、オンライン上で完結する物もあります。




2.フォント種類

明朝体やゴシック体といった字形の種類を「書体」と呼び、その中でも「游明朝」や「源ノ角ゴシック」などの細かな種類は「フォント」と呼ばれます。フォント名に「UD(ユニバーサルデザインフォント)」が付いている場合、それはユニバーサルデザインのコンセプトに基づき、多くの人にとって読みやすく、分かりやすいように工夫されたフォントです。


フォント明朝体
フォント明朝体

  • 明朝体:日本語の伝統的な書体で、縦線が太く横線が細いコントラストが特徴です。「うろこ」と呼ばれる小さな装飾があり、端正で直線的な形状が文章に品位を与えます。印刷物やデジタルメディアで広く使用され、特に長文を読む場面で重宝されます。代表的なフォントには「游明朝」や「ヒラギノ明朝」などがあります。

  • ゴシック体:ゴシック体は、日本語の書体で、縦線と横線の太さが均一で、シンプルかつ力強い印象を与えるのが特徴です。視認性が高く、標識や看板、デジタルメディアなどでよく使用されます。装飾が少なく、現代的でカジュアルなデザインに適しており、代表的なフォントには「源ノ角ゴシック」や「UD新ゴシック」があります。



3.フォントの大きさ

px(ピクセル)は、デジタル画像や画面上のフォントサイズを示す単位であり、画像を構成する小さな点のことを指します。通常、ディスプレイの解像度はピクセル数で表されます。名刺印刷の場合、結論から申しますと「氏名、団体名」は10〜14px、「役職名、住所」は8〜10pxが望ましいです。尚、Canva内のフォントサイズ単位はpt(ポイント)ですが、pxと読み替えて問題ないでしょう。



4.レイアウト

レイアウト(配置)は、原則上部に最も優先順位が高いものを配置します。名刺の場合は、情報量に限りがあるため、会社名か氏名かサービス名になるかと思いますが、当方の優先順位は「氏名」とします。しかし、イベントポスターなど情報量が多い場合は、情報取捨や優先順位を適切に判断して、配置する必要があります。 この記事では、情報取捨=スコープ、優先順位=プライオリティの方法については割愛させていただくことをご了承ください。


余談ですが、Webサイトでは12px未満のフォントサイズでは「読みずらい」と判定されて、SEO評価スコアが下がります。



5.名刺アプリEight

名刺アプリ「Eight」の利便性について以下のポイントがあります。

  • 名刺管理の簡略化: 名刺をスマートフォンで簡単にスキャンし、デジタル化して保存できます。手間のかかる名刺整理から解放されます。

  • 検索機能: デジタル化した名刺は、名前や会社名で簡単に検索できるため、必要な情報にすぐアクセスできます。

  • 情報の更新: 名刺に記載された情報が変更された場合、相手がEightを使用していると、自動的に更新されるため、常に最新の情報を保持できます。

  • ネットワーキング: Eightでは他のユーザーとのつながりを持つことができ、ビジネスネットワークを広げるのに役立ちます。

  • 履歴の確認: 名刺のやり取りの履歴を確認できるため、いつ、どのように出会ったかを振り返ることができます。

  • クラウド保存: データはクラウドに保存されるため、スマートフォンが故障しても名刺情報を失う心配がありません。

  • 多機能な連絡先管理: 名刺以外の連絡先情報も管理できるため、ビジネスに必要な連絡先を一元管理できます。


これらの機能により、Eightはビジネスシーンでの名刺管理をより効率的にし、時間を節約する便利なアプリです。


まとめ

デザインとは単に装飾による美しさだけではなく、情報の取捨や優先順位も含まれます。印刷物デザインにおいて、効果的なレイアウトと情報伝達は不可欠です。特にポスターや名刺のデザインでは、視認性の高いフォント選びや適切なサイズ設定が重要です。本記事では、DTP初心者でも実践できるデザインの基本や、オンライン印刷業者の入稿データ仕様の確認方法を解説しました。また、名刺アプリ「Eight」を活用することで、名刺管理を効率化し、ビジネスネットワークを広げる手助けができます。印刷物のクオリティを高めるためには、これらのポイントをしっかりと理解し、実践することが重要でしょう。


苫小牧ICTセミナーでは、参加者の皆様それぞれの取り組みに合わせた個別のフォローを心がけています。たとえば、「リクルート活動を強化したい」「自社サイトで予約や顧客管理を効率化したい」「自社ECサイトの検索順位を向上させたい」など、事業者と顧客との繋がりをICTの活用によって改善することを目指しています。


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本記事は、2024年10月に開催予定の「苫小牧ICTセミナー」の内容を紹介しています。このセミナーでは、記事の内容を元に、参加者それぞれの具体的なケースに基づいた1対1のワークショップ形式で、ICTの実践的な活用法を学ぶことができます。

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※ICT(Information and Communication Technology)情報通信技術の略。通信技術を活用したコミュニケーションを指し、情報処理だけでなく、インターネットのような通信技術を利用した産業やサービスなどの総称


【対象者】
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【苫小牧ICTセミナー内容】
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令和6年度苫小牧市ICT推進コミュニティ創出事業
主催:苫小牧市商業振興課
運営:J-TRADE合同会社

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